EAZET工法(先端羽根付き鋼管杭 イーゼット工法)
工法概要
地震に対する対策が急務である現在、既存建物の耐震化、免震化への関心が高まっています。
また、一定規模以上の建築物については、耐震化を義務化する法改正の動きもあり(耐震改修促進法)、そのほか工場生産設備など、一般建築物以外での耐震意識は急速に高まっています。
イーゼット工法は、既存建物の耐震、免震化工事において、その施工機械の小ささ、コンパクトな施工スペース、低騒音・低震動、残土の発生がまったくない施工特性など、大きな利点を発揮します。
工法特徴 長所及び欠点
(1)支持力性能の大幅上昇
杭先端形状・仕様に改良を加えることで、同杭径における支持力性能を大幅に向上させています(25~70%上昇)。
最大支持力で1000kNを越え、更に経済的な杭工法へと進化しました。
(2)新継手方式の開発
乾式鋼管継手の新方式、カプラー・ボルト式継手を新たに開発。従来のネジ式継手方式とともに安定した杭接続を実現します。
現場での異厚鋼管接続も可能で、杭工法としての経済性向上にも貢献します。
また、継手による支持力低減もなくなりました。
(3)杭長対応が拡大
安定した杭材質・継手仕様への信頼性から、杭径・杭長比率を杭径114.3~267.4mmにおいて、杭径の130倍まで拡大しました。(従来は110倍)
最大深さ41.0mまでの性能評価を取得、より深い支持層地域で提案を行います。
(4)優れた施工対応能力
売以来12年を経過し、約1万5000件の施工実績により、全国の様々な地盤条件に対応する施工ノウハウを蓄積しています。
一般工法と異なり、独自施工方式となる無残土回転埋設工法実現のため、様々な施工技術の開発も行っています。
(5)環境性能を追求
EAZET(イーゼット)は、低騒音・低振動・残土ゼロでの杭施工を超小型の高性能施工機械(幅2.5×長さ5.5×高さ9mが標準)で行う環境型杭工法です。
プラント設備も不要、限定された施工条件に最適です。
(6)引抜施工にも積極対応
イーゼット引抜施工方式を確立、建物使用後の杭引抜工事までを考慮した杭基礎提案も行っています。
最小限の施工機械で、引抜工事を実現。引抜いた材料も再利用・リサイクルするなど環境に優しい対応を施すことができます。
(7)さらに充実の施工機械ラインアップ
施工機械性能を向上させることで地盤対応力を更に高めるとともに、より制限された施工条件に対応するために施工機械のラインアップも充実させています。
狭隘地施工例
JR構内施工例
施工順序