転石除去

転石除去とは

基礎杭等の施工時に地中障害物（転石等）により、バックホー等で除去が出来ない深さの場合に行う手段であり、転石除去方法には掘削方法により4方式に分類されます。

オーガ掘削工法　　ロータリ掘削工法　　パーカッション掘削工法　　ケーシング回転掘削工法

オーガ掘削工法

オーガ先端に取り付けた特殊刃先により転石を掘削する単軸式アースオーガ工法、もしくはお互いに逆転する外側ケーシングの先端に取り付けた特殊刃先により転石を掘削する二軸同軸式アースオーガ工法の2種類に分類される。

掘削ズリはスクリューにより地上に搬出する。

【施工写真】

ロータリ掘削工法

ローラビットにドリルカラーで荷重をかけ、ロータリテーブルまたはパワースィベルでビットを回転して転石を掘削する。

掘削ズリは、ポンプサクション方式またはエアリフト方式により地上に搬出する。

孔壁の保護は、泥水により孔壁に形成されたマッドケーキおよび孔内水位と地下水位の水頭差で行なう。

パーカッション掘削工法

重錘の自由落下の繰り返しによる衝撃、またはダウンザホールハンマビット先端のチップに打撃を与えて転石を掘削する方式の2種類に分類される。

掘削ズリは、ポンプサクション方式またはエアリフトによる逆循環方式による他、エアによる正循環方式で地上に搬出する。

【施工写真】

ケーシング回転掘削工法

回転するケーシングチューブの先端に取り付けた特殊刃先で転石を掘削する方式で、ケーシングチューブを360度連続的に回転させながら転石に圧入するケーシング回転掘削機である。

中掘りはハンマグラブ、オーガ、バケットにより行なうが、一般的には、ハンマグラブが多数を占めている。

【施工写真】